携帯電話とメールとアルバイトと
初めて携帯電話を持ったのは三十歳のときで、会社を辞めて独立したのがきっかけでした。そうですね、今から十六年も前の事です。それまで会社勤めの頃は、外出するときは会社の携帯電話を持たされていましたが、これがなかなか使い方が分からない。できるだけ触らないようにしていました。ですからメールなどは以ての外、やった事などありません。
それでも独立して仕事をしてみますと、何かと急用のときに、どこにいても連絡がつくようにという配慮から、僕は別に持ちたくもない携帯電話を所持するようになったのです。そうしないと、仕事を貰い損ねる危険がありますから。
しかし、いざ持ってみると、これがなかなか重宝するものでして、たとえば僕の仕事は広告のコピーライターなのですが、急きょコピーの変更などが出た場合、ちょっとした内容ならば携帯のメールですぐに送れる。キャッチフレーズやネーミングなどなら、喫茶店でも公園のベンチでも、別にパソコンがなくてもできるのですね。僕としては画期的なツールとなりました。